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最近見た映画や、ちょっと前に見た映画の感想などを書いてます。

ラットレース メトロポリス
宣戦布告 60セカンズ
ハムナプトラ2  猫の恩返し
バトル・ロワイアル BROTHER
猿の惑星 ラッシュアワー2

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「ラットレース」
ローワン・アトキンソンが久しぶりに銀幕に現れると聞いて、彼が見たくて観に行ったのですが、彼以外のキャラの方が面白かったのが嬉しい誤算でした。特にデブ一家のパートは腹よじりまくり!退役軍人会のイベントに、カギ十字の紋章つけたワーゲンで突っ込むところは最高でした。ウーピー親子が弾丸よりも早く走るシーンも、シュールでとてもオモロかったです。でも、肝心のローワンのパートはイマイチでした。(彼のエピソードで一番笑える筈の、特急列車に飛び乗るシーンをテレビのCMで見まくっていたせいかもしれませんが...)

とりあえず、「脳味噌をスッカラカンにして、座椅子に持たれつつ適当に笑える映画が観たい!」という人にはオススメの作品なのではないでしょうか。

ただ、気になる点が一点あります。壊れたキャラ達が手当たり次第、いろんな公共物を破壊しまくる、ブラックユーモアあふれる快作だったとは思うのですが、ラストを「感動」でしめるのにはちょっと納得いきませんでした。

「オイオイ、これだけの無茶苦茶やっちまったら普通刑務所行きだろ!」と思うのに、何故か登場キャラ全員が善行を施してハッピーな雰囲気で終わっちゃう。個人的にはこれがど〜も解せません。「ムショに入っても俺達相変わらずバカやってるぜ、イエイ!」って感じの、「ブルース・ブラザーズ」みたいな、悲惨な結末だけれども暗くならないラストシーンにして欲しかったです。(ちょっと無茶な注文ですかね..)

「メトロポリス」
うーーん、こんなコトを言うのはナンなんですけど、この映画...大友克洋氏に直接演出して欲しかった!何故なら、一番印象に残った場面は、ラストのカタストロフィと、ティマが気絶して解剖されかかる場面、暴走して触手がのたうつシーンなど、全部大友テイスト溢れるモノばかりだったからです。逆にロングショットのシーンは、りんたろう監督特有のまったり感が溢れてて、凄く退屈でした。

ビジュアル的には非常に良かったと思うんですけど、問題なのはドラマ。主役のケンイチ少年がちっとも魅力的じゃないから、ティマのヒロイン性が光りません。もっと二人の心の交流を描かないと、こういう話は説得力が出ないと思います。ストーリーは分かりやすいし整理されてるけど、キャラが全体的に平板な為、イマイチ盛り上がりに欠けました。

「普通の少年が心一つで少女を変え、世界の崩壊を止める」というシチュエーションを描きたかったんでしょうけど、だったらやっぱりもっと主人公のキャラを掘り下げるべき。探偵のヒゲオヤジの助手をしている、というコト以外なんにもわからないんですもの...感情移入できないッス!

彼よりも、敵方のマルドゥーク党首の方が人間的で好感が持てたというのが致命的だったのかも。この映画、ひょっとして彼が主役なのでは?と訝ってしまうほど登場回数多かったですし...ちょっとバランス悪かったような気がします。 

し ・ か ・ し ! それを差し引いても、ティマのキャラだけはとても良かった。

「う〜〜ん、ティマ、可愛いィーッ!やっぱこーゆうヒロインは最高!」と、年甲斐もなく叫んでしまいました。彼女が陽光にたたずむシーンを見れただけで、とりあえずモトはとれたと思います。彼女をよりひき立てる為にも、ドラマ部分をもっと丁寧に作って欲しかったです。(おどりゃ、結局女の子しか見てなかったんかい、このひょっとこ!等の厳しいツッコミはご容赦下さい)

「宣戦布告」
日朝正常化交渉がこじれ始めた頃、世相にピッタリ合った映画が公開されるとあって、結構期待して観に行った一作です。が、「やはり日本で戦争映画を撮るとこうなっちゃうのか...」とつくづく思い知らされた一本でした。

話題に上がっていた戦闘シーン、結構迫力あったんですけど、予算不足のせいでちょっとチャチな感じが否めませんでした。(ホンモノの自衛隊に協力してもらえなかったのが痛かったのかもしれませんネ)兵士達の銃から薬莢が出ない為か、モデルガンを振り回しているような感じがして、リアル感に欠けていたのがツライ。兵士を演じる役者の動きも、米国映画と比べると、なんだかサバイバルゲームをやってる一般人のあんちゃんみたいな感じでした。

これは私の持論ですが、戦争映画というものは、どれだけ意味深長なテーマ性を持たせても、「戦闘シーン」に真実味がないと、説得力を持たせられないものだと思っている為、今回のこの映画も「よくある日本の戦争映画だった」という感想しか残りませんでした。(ああ、早く日本で「プライベート・ライアン」みたいな戦争映画を作って欲しい..)

ただ、自衛隊が他国の兵隊を殺戮するシーンというのはメッタにお目にかかれないので、これはちょっと新鮮でした。特にラスト、バルカン砲の猛乱射で、北の工作員を建物ごと粉砕するシーンには驚愕!無慈悲なくらい徹底的に撃ちまくるのにはブッたまげました。いや〜一昔前なら社民党がムキになって抗議した事でしょうが、時代の流れは変わりましたなぁ。今回の出来はイマイチでしたが、こういう映画をもっと作って、日本映画に新しい風を吹きこんで欲しいです。

「60セカンズ」
コレは辛かった〜。何が辛かったって、ニコラス・ケイジの顔!劇中の設定で、彼は元・車泥棒で、今は足を洗って自動車整備で生計を立てているわけですが、これがどうにもキツイ。だって、ニコラスの顔はどうみても悪党づらだから、見ている自分としては善人か悪人かよくわからない。今はカタギだという設定でも、「現役バリバリの車ドロだろ、その顔は!」とついついツッこんでしまい、感情移入ができなかったのがイタかったです。

それに、元・車ドロという設定が微妙にセコくて、あの顔にマッチしすぎ!ルパン三世や「ザ・ロック」のショーン・コネリーみたいに、ポリシーがあってカッコイイ悪人ならまだしも、ニコラスの顔で、しかも車ドロというのはどうも...必要以上にカッコつけまくって、スタイリッシュな演出を見せられるたびに、心の中で「でもあんた、コソ泥やん!!」とツッこんでしまう自分が口惜しかった。

「ユージュアル・サスペクツ」のカイザー・ソゼみたいに、血も涙も無い悪を彼が演じたなら、私も「カッコえぇー」と賛辞を惜しまなかったでしょう。でも、主役は元・コソ泥。日本を舞台にしたら、シノギがなくて泣く泣く車上狙いをやっていた、うらびれた元・ヤクザをニコラスがやっているようなものですよ?それはちょっと、余りにも格好悪すぎる。とにかくこの映画はミス・キャストだったと思います。ああ、ニコラスほど子悪党づらじゃない人間がやっていれば、多分カッコイイ映画になってたのになぁ...(って、最後まで顔の話ばかりですみません)

「ハムナプトラ2 黄金のピラミッド」
いやー、これは実に楽しい映画でした!!前作も非常に良かったのですが、続編の方が個人的にお気に入りです。とにかく、製作者達の悪ノリ感がビリビリ伝わってきて、見ている間中、顔がニヤけっぱなしになりました。五分に一度は見せ場を作り、客を飽きさせない努力をしている所もナイスです。香港映画並にサービス過剰な為、見ているこっちが疲れる程でした。特にラスト近くの、スコーピオン・キングの登場シーンでは、余りのバカさ加減に思わず大爆笑!ここまでアホを極められたら、もはや感心するしかない。常人ならば、想像しただけで「映像化は無理っぽいな〜」と思うようなシーンを、力技でやりぬく監督のバイタリティに圧倒されました。

ただ、前作を見てないとキャラ設定やストーリーが分からなかったり、部分的に特撮がショボかったり、敵方のイムホテップの最後が哀れすぎる為、悪役なのに同情してしまう等の欠点がありますが、ぜーんぜん気になりません。むしろ「そこがいいんじゃないの?」と言いたくなるスチャラカ能天気映画です。うーん、こういう頭カラッポに出来る作品は非常に貴重だ!!これこそ究極のエンターテインメントだと思います。スティーブン・ソマーズ監督には、今後ともバカ道を極め続けて欲しいですね〜。

「猫の恩返し」
このアニメは、「千と千尋の神隠し」を大ヒットさせたスタジオジブリの次回作なんだから、壮大なスケールと深いテーマ性を併せ持つ大作に違いない...等という過剰な期待を持ったまま見ると、180度期待を裏切られる作品です。はっきりいって滅茶苦茶軽い!笑ってしまうくらいお気楽で、緊迫感ゼロ!肩の力抜きまくりで作ったような、ジブリにしては珍しいタイプの作品だったと思います。

まぁ、そういう映画も嫌いではないんですけど...それでも、もう少しだけでも作りこんで欲しかった!と思いました。バロンはカッコ良かったし、ハルも素直で可愛いんですが、ドラマがイマイチ描けてなかった気がします。猫王とかナトルとか、オモロいキャラが多かっただけに残念至極。キャスティングのハマリ具合も、過去の作品と比べてもダントツに良かったのに...ちょっと勿体無い気がしました。

あと、バロンが劇中で「自分の時間を生きられない〜」と意味深なコトを言うシーンがありましたが、このフレーズは入れないほうがよかったのでは、と思いました。これを聞いたお客さんが「これは千と千尋みたいなテーマ性の強い映画なんだ!」と勝手に勘違いし、理想と現実の余りのギャップに面くらい、「おんどれこのくそ!看板に偽りありじゃボケ!ジャロに通報すんぞ?」等の罵詈雑言を浴びせかけ、憤懣やるかたない思いで劇場を後にする、といった悪い構図が生まれてしまったと思います。どうせなら、「お気楽な映画だにょほほ〜ん!頭使わなすぎて脳味噌がバターになっても、ええんじゃねぇーかニャ?」と、猫王に言わせておけば、皆の期待を裏切らずに済んだかと思われます。う〜〜〜む、しかしこの作品、考えれば考える程「惜しい!」と思う映画です。

いっそのこと、「海が聞こえる」みたいに、テレビ特番でやれば良かったかもしれませんね。そして、日テレのルパンみたいにシリーズモノにしてくれれば更にイイかも。今後のバロンの活躍も見てみたいと思いました。

ただ、従来のジブリ作品とは一線を画する、お気楽な娯楽作を目指した森田監督はエライ!とは思いました。どうしても宮崎色が出てしまうジブリにおいて、こんな突然変異的な作品が見る事が出来たのも彼のおかげです。今後のジブリも、若手の個性が光るような作品を作りつづけて、「ジブリ=宮崎」というイメージから脱却して欲しいものです。

「バトル・ロワイアル」
これはいいっ!久しぶりに面白い日本のアクション映画を見れて、とても感動しました。テンポもいいし、演出も音楽も最高!オープニングの十分後にはもう見せ場に突入するスピーディなシナリオ、深作監督らしい(ドライな北野武とは好対照の)こだわりの暴力シーン、個性的なキャラクターなど、どれをとってもいい所ばかりでした。

そして極限状態における人間愛の発露なども描き、ただのバカ映画にとどまらない深いテーマ性を持たせる事に成功しています。と、いっても、人間性がどうこうという真面目な話より、ゲーム感覚で人殺しが進んでいく所に、最高のカタルシスを覚える映画なのですが...(苦笑)福袋形式でどんな武器が支給されるか分からず、運が悪いと鍋のフタや大阪ハリセンが当たってしまう等の設定も面白かったし、BR法を解説するビデオのお姉さんが宮村優子だったりする悪ふざけも天下一品でした。

ただ、「何で大人が子供に殺し合いをさせるのか」という理由が明確でなかったり、「近未来とはいえ日本でそんな法律が通るわけがない」という疑問が湧いたりと、穴も結構多いんですけど、私は十二分に楽しめました。最近の活気がない日本映画の中で、唯一「元気」を分け与えてくれたような、そんな気持ちになった作品です。

BROTHER」
相変わらずの北野節が炸裂する暴力映画でした。ロサンゼルスで撮影したにも関わらず、どっから見ても日本映画だったのがオモシロかったです。でも、ちょっと気になったのがラスト。友情の涙で締めくくりたいなら、もう少し黒人青年との交流をえがいて欲しかったです。加藤が山本の為に自殺して、その仇に銃を向けようとする黒人の演出の方がより「友情」が際立っていたので、少し気になりました。

あと、「たけしが死ぬ必要もないのでは?」とも思いました。日本に居場所が無くなったヤクザが、米国で一旗あげたのはいいが、マフィアの逆鱗に触れ、構成員が皆殺しの憂き目に合い、またしても居場所が無くなった...という話ならば、「今度はヨーロッパにでもいって一旗あげてくらぁ!」というラストでもよかったんじゃないかと思います。ど〜も北野監督のヤクザ映画には、自虐的な自己破滅願望が見える時があって後味が悪い。北野映画は好きなんですが、そこだけがちょっとキライなんですよね...

「猿の惑星」
ティム・バートンの方の「猿の惑星」です。私は結構楽しめたんですが、とても 賛否が分かれる映画だろうな〜と思いました。三回くらいどんでん返しがありますが、ラストのオチはもはや完全にギャグ!!旧作みたいな悲惨でショッキングな最後を期待してた人は「ふざけんなーっ」って怒るかもしれません。私的には、サム・ライミの「死霊のはらわた」シリーズみたいでとっても好きなんですが...(笑)

私の隣に座ってた高校生のグループも「ドウイウハナシダヨコレー」「イミガワカンネエヨー」「サルノオンナキモイヨー」と独特のイントネーションでぼやきまくっていた所をみると、どうも一般人にはウケがよくなかったようです。やはりオリジナル版の、あの天地が覆るような凄まじいインパクトは与えられなかったようですネ。バートン監督は本作のことを「リメイクではない、リ・イマジネーションだ」と言っていましたが、私には「パロディ」としか思えませんでした。だって、どう考えてもあのラスト...ふざけているとしか思えないんですもの。

「ラッシュアワー2」
ジャッキーの記念すべき全米大ヒットとなった映画です。確かに前作より制作費も上がり、舞台もアクションもスケールアップしてはいるんですけど...うーーん、やっぱりジャッキーの出番が少ない!!クリスが早口トークを披露する分、彼の出番が減るというのがちょっと悪循環っぽかったです。

この作品に限ったことではありませんが、アメリカ人は黄色人種が主役を張って大活躍する、という映画が余り好きじゃないのでは?と思いました。ジェット・リーも「ロミオ・マスト・ダイ」で主役をはるのかと思いきや、日本人には極度に馴染みの薄い、向うの有名黒人ラッパーがでしゃばって彼の出番が減り、話しの流れが悪くなってたし...「あんたら、彼らの魅力を無自覚なままスポイルしてる事実に全く気付いとらんな!」と言いたくなりました。

それでも一応、ジャッキーならではの「おおっ」と思うようなアクションもあるし、ツイィーもカッコよかったのですが...それでもやっぱ、アクションが足りない!銃のドンパチばっか観てきた米国人には、この位のアクションシーンで大満足するんでしょうけど、クンフーアクションにどっぷりつかった日本人には物足りなさ過ぎる!

「クリス、あんたちょっと黙っとれ。米国仕込みのローカルなギャグよりも、ジャッキーアクションのほうがオモロいんじゃ!」とぼやいた人は私だけではないはず。次回は是非とも彼一人が主役をはる映画を作って欲しいと思いました。(ちなみにジョン・ローンは...老けたなぁ...)
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