| トラウマ |
| 精神的、肉体的にダメージを負った映画や、人格形成に悪影響を及ぼした作品等を紹介しています。 |
| 「悪魔の追跡」 |
| 小学生の時に見て、強烈なショックを受けた映画です。 悪魔崇拝がはびこる田舎町で、偶然黒ミサの現場を目撃してしまった旅行中の夫婦二組が、邪教徒達に執拗な追跡と攻撃を受けながら、キャンピングカーで逃げ回るという、ホラーとカーアクションものをミックスしたような作品なのですが、この映画の何が怖いかというと、町の住人は全員敵で、保安官ですら全く救いの手を差し伸べてくれないのがコワい。誰を見ても、ひょっとしたら敵?と思うようになり、追い詰められていくピーター・フォンダ達をハラハラしながら見守っていました。 それでも、「最後は邪教徒どもの追跡を振り切り、ハッピーエンドを迎える筈」と思っていたのですが、これが大間違いでした。メキシコの国境を越え、ここまでくれば一安心と夜を迎えた夫婦達。しかし、突如として闇夜にともるたいまつの灯火!その数は次々と増していき、黒いローブを纏った悪魔崇拝者達の姿が現れます。主人公たちの恐怖と絶望の表情が映し出され、円陣を組むかのように車を囲む邪教徒ども!「うわ〜、どうなるんだこれ、どうやって脱出するんだろう」とドキドキしながら見ていたら...そのままエンドロールが始まってしまい、暫し放心してしまいました。 「あっそうか、エンドロールが終わったら、脱出劇が始まるんだ」と思って最後まで見たら、そのまま終了し次週のゴールデン洋画劇場の予告が始まってしまいました。放心+メガトン級のショック!!これまで、必ずオチがつく映画を見ていた自分にとっては驚天動地のラストでした。その夜一晩中、あの夫婦がどうなったかが気になり、夢にまで見てしまった事は言うまでもありません。 |
| 「悪魔の受胎」 |
| ホラーブーム全盛の頃、「死霊のはらわた」と併映で地方公開された作品です。中学生だった当時、「死霊〜」の方は既にビデオで鑑賞ずみだった為、この悪趣味そうなタイトルのSFホラーを楽しみにして見に行ったのですが、そのおぞましさは、私の想像を遥かに凌駕していました。 とにかく、気持ちが良くないのです。「死霊〜」のように、ビクッとするような演出や、恐怖を通り越して笑ってしまうような、ホラー映画にはつきもののカタルシスが全く無い。ただひたすら陰惨な展開と、グログロした描写が続くだけ。宇宙人によって女性隊員が孕まされ、生まれてくる赤ん坊のキモイ事!「エイリアン」のように、非常に洗練されたデザインとは全く逆で、生理的嫌悪感を与える為だけに特化したようなエグい造形は、ひと目見たらちょっと忘れられません。この赤ん坊が、生みの親の喉笛を食いちぎったりするからもう始末に終えない。当然ラストは悲惨そのもの、腹が立ってくるほどのバッドエンドでした。 クソ映画を見せられたムカつきを抑えられぬまま劇場を後にした私ですが、何か本当に胸がムカムカしてきて、立ち寄ったトイレでゲーゲー吐いてしまいました。その後ずっと調子が悪く、次の日、学校を休んでしまったのです。精神的にも肉体的にも凄まじいダメージを受けたこの作品を、十五年近く経った今でも観直す勇気がありません。皆さん、この映画がもしビデオ屋に並んでいても、絶対に借りようなどと思わないように。観たら確実に後悔しますよ! |
| 「13日の金曜日」 |
| 私が生まれて始めて見たスプラッター・ホラー映画です。その興奮と衝撃はとにかく物凄かった!小学生の時分、九時から始まる映画を観ていると、大概うとうとして寝てしまう私でしたが、これに関してはそれが一切ありませんでした。 次々と行われる凶行の数々、人体に突き刺さり、肉を抉る凶器!惨殺された屍骸に絶叫をあげながら逃げ惑うヒロイン、そして明かされる意外な犯人の正体!余りの恐怖に、その夜はなかなか寝つけませんでした。特に、映画の中でケビン・ベーコンがベッドに寝た瞬間、アイスピックで下から喉を貫かれ、絶命するシーンがトラウマになり、寝る前に何度もベッドの下に誰か潜んでいないか確認した位です。 が、しかし。夜が明けると状況は完全に一転し、私は小学五年生にしてホラー映画の大ファンになってしまったのでありました。「THE HORROR MOVIES」や「Vゾーン」等といった、国産のホラー雑誌を買い漁り、残虐シーンのスナップショットを眺めてニヤニヤするような、とってもデンジャラスでエッジの効いた、インモラルな児童へと変貌してしまったのです。母もそんな息子の姿を見て「あの子は大丈夫か」と姉に相談した位のハマリっぷりでした。あの時、この映画に出会わなければ、今ごろは普通の、もっとイイ子に育っていたのでは...などと思えてなりません。この作品、まさに私の人生を変えた、マイ・エポック・メイキング映画といえるでしょう。 |
| 「震える舌」 | |
| 日本が誇るトラウマ・ムービーといえば、これを抜きに語る事は出来ないでしょう。ちょうど公害が問題視されていた数十年前に作られたせいか、工場の廃液で破傷風になってしまった女の子の病状が凄まじすぎます! 「舌噛んじゃったよ〜」と泣き喚きながら口元を血で染める彼女に、「また生えてくるからいいよね?」と涙ながらにペンチで前歯を全部引っこ抜く父親の行動には、心底震えあがりました。「チョコパン食べた〜い」とか無邪気に言ってた女の子が、病状が進むに連れてみるみるうちにホラーな面相に変わっていくこの恐怖! ある意味、この幼子を演じた娘は「エクソシスト」のリンダ・ブレアを超えています。ベッドに縛り付けられ、ひきつけをおこすシーンなんかはもはや演技とは思えません!悪魔なんかより破傷風の方がよっぽど恐ろしい。これを観た直後は、それはもう怪我に気をつけるようになったし、ゴミ捨て場のあたりで遊んだりしないよう気をつけるようになったものです。もっとも当時はクソバカ小学生だったので、数ヶ月もすればそんな事はすっかり忘れ、再びばっちい場所で遊びまくっていましたが(苦笑) それでも、「公害はオソロシイ、破傷風も怖い!」という印象を、トラウマレベルで植え付けるには完璧過ぎる内容の映画でした。最近、間違った性知識による性行為によって、若者がエイズや重い性病に罹患するケースが問題視されていますが、いっそ「震える舌」を見習って、クラミジアや梅毒がどれほど恐るべき病気かを示唆し、正しい性知識を啓発する映画などを作ってみてはいかがでしょうか。あの恐怖度を再現できれば、映画を観た若者は二度と避妊具なしで性行為を持とうなどとは思わなくなるでしょう。ただし...その場合、タイトルがどうなるかがちょっと微妙です。(もし、震える***だったら内容以前にヤバすぎますw) P.S 閲覧者の方から情報をいただきました。破傷風は細菌による感染症であって、廃液が原因で発症したりしない、少女の歯を折ったのは親ではなく医者だった・・・などなど、ほぼ間違いまくっているみたいです(汗 本来なら修正するところですが、「トラウマの余り記憶違いになった」と思われる部分も多いので、とりあえずこのままにしておきます。 |
| 「ブレア・ウイッチ・プロジェクト」 |
| 公開前からかなり期待していた映画です。「こういう低予算を逆手に取った映画は絶対に面白いはず。特にそのジャンルがホラー映画ならば尚更だ!」と勝手に思いこんた私は、友人と一緒に気合をいれて劇場へと足を運びました。 映画が始まり、無機質なモノクロ画像が映し出され、次々と怪異が巻き起こる不気味な展開に、期待で胸が膨らむものの、膨らみついでに何故か胸がムカムカしてきました。てゆーか吐きそう。オエッ!何で?と思いましたが、すぐに手振れしまくるカメラの映像を見すぎて酔ってしまったのだと気付き、なるべくそういうシーンの時は字幕だけを見るようにつとめました。 だがそれでもイカン。吐き気が止まらんどころか、今度は下の方までピシャゴロロ〜〜ンと雷が鳴り始めました。はおっ!まさに劇場の中で私だけが一人・ブレアウイッチ状態ッッ!!劇中の人物が感じている焦燥感やストレスを、私もリアルに体感していたのです。もはや耐えきれずラスト前十分に客席を飛び出し、トイレで全ての内容物を吐き出してしまいました。三十分以上にも渡って醸成された、その余りのファンキーな悪臭に脳天までもうクラクラ。ラストを見損なうわ、臭い思いをするわでもう最悪でした。 腹痛の原因はどうやら直前に食べたモスバーガーにあるらしく、同席した友人も「オレもちょっと腹痛かった」と言っていました。おかげで映画の内容が殆ど記憶に残っておらず、タイトルを聞いて連想する言葉は「食中り」になってしまったのです。 そういうわけでこの映画、私にとっては精神的にも肉体にも大ダメージを与えた、記念すべきマルチブル・トラウマムービーとして、深く記憶に残る作品となったのでありました。 ↑ていうかコレ、殆ど感想になってませんね...(苦笑) |